BASEYが生まれたストーリー
BASEYは、アクセサリーのデザイン・制作を担当している寺本佳子と立ち上げました。
寺本とは前職の独立行政法人国際協力機構JICA中部で出会いました。私はJICAでは、長期研修という案件に携わっていました。長期研修というのは、開発途上国の政府関係者や大学などの教育者、専門家など国の中核的人材となる人たちを対象に行い、日本国内の国公立大学の修士、博士課程に進学し日本の高い技術を学ぶ研修です。専門は医療、農業、法律からインフラなど様々で、2年から4年間で修士・博士学位を修得し日本での研修を終え帰国した後は、得た知識や技術を以て母国の発展に寄与する人材となっています。
私のJICAでの任期は3年だったのですが、その間、長期研修やODAの意義を再認識するとともに、途上国では今日を生きるのが必死な人たちがいる、その人たちにも何かできないかと考えるようになりました。そして、その人たちと一緒に商品作りを通して仕事の機会を作ろうと考え寺本に一緒に始めないかと話をしたところ意気投合しBASEYが生まれました。そして2012年の秋にJICAを退職しBASEYをライフワークにしようと決め、2013年の春に起業しました。
現地パートナーが作るものには、BASEYからデザインや細かいテーストを伝えて現地で全て作る完成品と、現地にある素材を活かしてBASEYのアクセサリーのパーツを作ってもらう2タイプがあります。寺本はJICAに勤める前からアクセサリーのデザインや制作をしていましたので、そのスキルや経験をもとに、現地パートナーが作る素材を活かしたアクセサリーの制作を担当しています。
最近はほとんど無くなりましたが、時に現地パートナーから届く素材には「どうしてこんな風に出来ちゃったの」というものや、職人が「こんなのも作れちゃうよ」と自由なアレンジを加えてくるものがあります。何ヶ月も待って届いた商品が依頼通りのものでないと私はガーンと落ち込むのですが、そんな素材も無駄にしないよう、そしてその個性を輝かせるように、寺本が魔法をかけてラグジュアリーで唯一無二のアクセサリーを生み出します。
そんな彼女と共にBASEYを立ち上げ育むことができて幸せです。大きなイベント出展では2人で店頭におりますので、ぜひ会いに来てくださいね。
吉井 由美子